ヴィーガンコスメ=カルミン不使用なの?コチニールフリーにこだわる私たちが本当に気をつけるべきこと

コスメ

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「ヴィーガンコスメって動物性成分不使用だからカルミンフリーってこと?」

とお悩みのそこのあなた!

逸

カルミン不使用にこだわり早7年。こんにちは、作曲家の逸@itsu_guitaristです。

結論から言うと、

ヴィーガンコスメは動物性原料を使用しないため、

原則コチニール色素(カルミン)は配合されていません。

そのためコスメを選ぶ一つの指標にはなるんですが、

カルミンフリー歴7年のわたしが今回、

皆さんにお伝えしたいのは、

ヴィーガンコスメには、

タール色素が使われていることも多い

ということです。

逸

タール色素は、石油由来の着色料だよ。

まだまだ日本で話題になることが少ないカルミンやヴィーガン。そこで今回は、

  • そもそもカルミン、タール色素とは何か?
  • カルミンアレルギーとは何か?
  • ヴィーガンコスメとは何か?

などをお伝えしながら、

「カルミン不使用にこだわるわたしたちがどのコスメを選ぶか」

について記事にさせて頂きました。

ぜひこの記事を参考にして頂き、

楽しく&安心なビューティーライフをお過ごしください!

今回の記事は、

動物性原料全般ではなく「カルミン」を避けたい方に向けた内容です。

逸

目次から読みたいところへジャンプしてね。

カルミン、タール色素とは?

カルミンもタール色素も、

日本で食品・医薬品・化粧品に使用が認められた「着色料」です。

簡単にいうと、

コチニール色素(カルミン)

→「エンジムシ」から作られる赤色の着色料。               

合成着色料(タール色素)

→ 「石油製品」を化学的に合成した着色料。

逸

カルミン→虫由来

タール色素→石油由来

詳しく見ると、

●コチニール色素(カルミン)

原料のエンジムシとは、ペルーなど中南米原産の「昆虫」

乾燥させたエンジムシから、温水・熱水などで色素を抽出します。

動物由来の着色料ですが、天然色素(自然界にある色素)として、

ナチュラルコスメ、無添加コスメと呼ばれるブランドでも頻繁に使用されています。

逸

日本のコスメの成分表には、

「カルミン」と書いてあることがほとんどだよ。

合成着色料(タール色素)

成分表で見かける、赤色◯号や、黄色△号などの色素のこと。

以前コールタールが原料になっていたこともあり、

タール色素と呼ばれることがありますが、

現在は「石油製品」が主な原料で、

石油精製の際にできるナフサなどを原料に化学合成によって製造されています。

カルミンアレルギーとは?

カルミンアレルギーの主な症状は、

  • かゆみ
  • じんましん
  • 発疹
  • 呼吸困難

などがあります。

実はコチニール色素(カルミン)は、

消費者庁が「アナフィラキシーを起こす可能性がある」と注意喚起をしている色素で、

赤い色素を含む「化粧品」でかゆみを覚えていた女性が、

コチニール色素を含む「食品」を摂取したところ、

「呼吸困難」を伴うアレルギー反応が出たという事例も報告されています。

参考:消費者庁 コチニール色素に関する注意喚起

必ずしも呼吸困難のような重い症状が出るとは限りませんが、

今カルミン配合のコスメにかゆみや肌荒れを感じているのなら、慎重に考えたい事柄です。

ヴィーガンコスメとは?

日本には国が定めたヴィーガンコスメの基準はありませんが、

世界的には数多くのヴィーガン認証があり、

主に共通しているのは、この2つ。

  • 動物由来の原料不使用
  • 動物実験を行わないこと
逸

他に動物の遺伝子組み換えを禁止している認証もあるよ。

そのため、

「虫由来」の色素であるカルミンは、

「ヴィーガンコスメに配合されない(できない)成分」といえます。

うちにあった国際ヴィーガン認証いろいろ

動物に優しく、カルミンも不使用。というと、

ヴィーガンコスメ=100%安全という気がしますが、

ヴィーガンコスメには、

合成着色料(タール色素)が使われていることが多いんです!

逸

カルミンが入ってないかと思えば、タール色素が入ってる!

念のためですが、この記事はヴィーガンを否定するものではなく「タール色素の安全性」についてお伝えすることが目的です。

わたし自身、薬機法(旧薬事法)で安全性が認められた数千種類の成分があるのに、

いまだに動物実験をしている会社の商品は絶対に買いませんし、

世界的ヴィーガンブランド「ザ・ボディショップ」創業者アニータさんの、

「人間が美しくなるために動物が犠牲になるべきではない」という考えにも強く賛同しています。

あくまで「タール色素」に焦点を当てた記事であることをご理解頂けますでしょうか。

タール色素の不安要素

ここで、

「合成着色料(タール色素)って国に認められている着色料なんだよね?

じゃあコスメに入ってても別に良くない?」

と思われる方もいるのではないでしょうか。

逸

カルミンさえ入ってなきゃそれで良くない?

はい。

ここが今回、皆さんに一番お伝えしたいところなんですが、

タール色素には「3つの不安要素」があるんです。

①「アレルギー」の可能性

②「化粧品」に使われるタール色素の多さ

③「複数のタール色素」の安全性は確かめられていない

①「アレルギー」の可能性

タール色素は、かゆみ・肌荒れなどのアレルギーを起こす可能性があると知られています。

例えば、無添加コスメのファンケルも、

合成色素は防腐剤や香料と並んでアレルギーのおこりやすい成分です。

そのため、ファンケルでは合成色素を使用しておりません。

引用:ファンケルオンライン よくあるご質問

と合成着色料無添加にされています。

このアレルギー反応は、タール色素とお肌のタンパク質が結合し、肌の上で「化学反応」が起きることが原因です。もちろん、アレルギーが出る人・出ない人がいます。

②「化粧品」に使われるタール色素の多さ

実は日本では、

  • 食品に使用できるタール色素は、12種類
  • 化粧品に使用できるタール色素は、83種類

と化粧品には「食用の6倍以上の種類」のタール色素が使用できます。

中でも、口に入ることのある「口紅」に使用できるタール色素は58種類あり、

食品に使われない色素もたくさんあるのが現状です。

逸

食用じゃないのが口に入ることもあるってことだね。

参考:(公財)日本食品化学研究振興財団 指定添加物リスト

医薬品に使用することができるタール色素を定める省令「昭和41年厚生省令第30号」

ここで、

「肌に乗せるだけならいいんじゃない?」

と思われる方もいらっしゃるでしょうが、

通常、肌に使う「化粧品」の方が精製度が高く、不純物が除去されています。

例えば、同じタール色素の赤色2号でも、

「食品添加物規格」と「医薬化粧品規格」に分けて販売されています。

色素を製造・販売している紅不二化学工業(株)の購入者カタログより

逸

食品グレード、化粧品グレードとも言うよ。

そのため、食品より化粧品をゆるく考えていいかと言えば、そうではありません。

③「複数のタール色素」の安全性

実は、着色料などの食品添加物を、

「複数」摂取した場合の影響は、

国もはっきり安全性を認めていないんです。

参考:内閣府 食品安全委員会 「食の安全ダイヤル」に寄せられた質問等Q&A

詳しくは以前の記事でお伝えしていますが、

タール色素一つ一つの安全性は認められていても、

  • 複数の色素が使われている製品
  • 他の添加物(防腐剤など)と同時に使用する場合

の安全性ははっきりとは確かめられていません。

国としては、

「一つ一つのタール色素が安全なら、同時に使っても安全である」という見解ですが、

悪影響がないとは断言されていません。

【番外編】発がん性について

これは不安要素ではなく番外編的お話ですが、

タール色素は「発がん性」が本当によく話題になるので簡単に。

逸

前回の記事で詳しくお伝えしてるよ。

もちろん国は「健康には悪影響を与えない」としています。

ただ、なぜこんなに疑われているのかというと、

①発がん性などの疑いで使用禁止になったタール色素があること

②そのタール色素を禁止にしている国があること

が主な理由です。

逸

詳しく↓

①1960年代、それまで認可されていた食用タール色素に、

発がん性などの毒性が指摘され、十数種類が使用禁止になりました。

現在の食用タール色素12種類になって50年ほど経ちますが、

「タール色素って、昔発がん性見つかったよね。

今は安全と言われていても、今後危険性が見つかったら嫌だな」

という声もやはり多いです。

アメリカやEU諸国では禁止されているけど、日本では使われている。

というのもよく指摘される事柄です。

(赤色2号、赤色106号など)

禁止されるというのは必ず実験なり研究なりの結果があるからです。

ただ日本もそれを無視しているわけではなく、

その後の研究で毒性が認められなかったり、

動物には危険性あっても人間は大丈夫だったり・・・

それを適切ととるか甘いととるかは、わたしたち一人ひとりの判断ですが、

国も根拠があって使用を認めています。

詳しくはこちら▼

カルミン&タール色素不使用なおすすめコスメ

「カルミンを避けたいけど、ヴィーガンコスメにはタール色素も多い・・・

それじゃあ、どうしたらいいの?」

と思われた皆さん、ご安心ください!

実は「カルミン&タール色素不使用なコスメ」って意外とたくさんあり、

当ブログでは現在、

このような記事で、カルミン&タール色素不使用コスメの情報をお伝えしています。

逸

↑青文字タップでその記事に飛べるよ。

それぞれ気になる記事を選んで頂けたらと思いますが、

今回の記事では、

「全ての化粧品がカルミン&タール色素不使用」なブランド

に絞っておすすめコスメをご紹介します。

逸

すべて日本のコスメブランドだよ。

アムリターラ

引用:公式サイト

取扱アイテム:ファンデーション、コンシーラー、ルーズパウダー、アイカラー、チーク、口紅・グロス

アムリターラは、

「アンチエイジングの鬼」として名高い勝田 小百合さんが代表・商品開発を務め、

全化粧品、合成着色料(タール色素)や虫由来の色素類を使用しない。

と約束しているブランドです。

とにかく勝田さんはコスメに対する情熱がすごくて

7年ほど前、わたしが初めて彼女のブログを読んだ時、

当時あまり話題になっていなかったナノ粒子やカルミンなど、

一つ一つの成分をそれはもう細かーく!解説されていて、ものすごく衝撃を受けました。

わたしがカルミンフリーやミネラルコスメの世界に踏み込んだのも、全て勝田さんの影響です笑

特におすすめなのがこちらのチーク▼

ハイビスカス天然ミネラルで色付けがされていて、使う前は「色が薄いのかな?」と不安でしたが、

全然そんなことなく、ささっとブラシで2回ほど塗るだけできれいに色が乗りました。

逸

平日毎日使って半年ほど持ったよ。

HANA ORGANIC(ハナオーガニック)

引用:公式サイト

取扱アイテム:UV化粧下地、フェイスパウダー、アイカラー、リップ&チーク、ハイライター

2011年に誕生したハナオーガニックも、

石油由来のタール系色素、虫由来のカルミンはすべて無添加。

と明記されているブランドです。

ハナオーガニックは、

かなり成分にこだわっているのに、使い勝手がいい!のがホント、すごいです。

ナチュラルコスメの中には、

成分はいいけど、発色が悪かったり、

夕方になるとくすんできたりするものもあるんですが、

UV下地は成分にこだわりまくっているけど、

毛穴落ちせず、色がくすまず、もう一生これ使う!ってほどお気に入りですし、

フェイスパウダーもプレストタイプかつUV効果ありで、最後まで割れることなく使えました。

カラーメイクのおすすめはこちら。

天然ミネラル色素*で色付けされた、リップ、チークに使えるマルチバームです。

*マイカ(きらら)、群青、酸化チタン、酸化鉄

全1色ですが、

日本人の「ヘモグロビンとメラニンのバランス」に合わせて調合されていて、

ツヤのある自然な血色を追求したカラーです。

THE PUBLIC ORGANIC(ザ パブリック オーガニック)

全製品、

  • 合成着色料は使用しない
  • 動物由来原料は使用しないこと(微生物由来原料及びハチミツ、ミツロウを除く)

がコンセプトのザ パブリック オーガニックでおすすめしたいのは、

100%天然石由来カラーの「カラーリップ」です!

最初、ハンズでこちらを見つけた時、

「ふーん色付きリップか。天然石由来はいいけど、

どうせ色がついたかついてないか分からんようなリップなんだろーな。」

と半分諦めながらテスターしてみたんです。

・・・すると、

口紅と言ってもいいくらいの鮮やかさ、

しかも、リップクリームなしでスルッと塗れる。

「こんな最高のリップがあったなんて!!」

とその場でピョンピョン飛び跳ねたくなるのを必死で我慢するほどでした笑

逸

もう感動!

その時塗ったレッド系▼

次に購入したピンク系▼

ここ数年、夏〜秋頃に数量限定発売されていて、

現在2024年は、

  • スピリッドレッド
  • フリーリーブラウン
  • ビラヴドピンク

の3色展開です。

SAIRAI(サイライ)

取扱アイテム:クッションファンデ、ルースパウダー、アイカラー、マルチパレット

サイライは国産ヴィーガンコスメでありながら、

「タール色素不使用」を約束している数少ないブランドです。

逸

ヴィーガンもタール色素フリーもどちらも叶うね!

中でもこちらのアイカラー。

ぱっと見、ただのアイシャドウに見えますが、

「アイブロウ/ハイライト/シェーディング/アイカラー/リップ」に使え、

これ一つで、全てのカラーメイクができちゃいます!

引用:公式サイト

ミラー、チップ・眉用ブラシ付きなので、

外出先でもお泊まりの時にも重宝します。

まとめ

いかがでしたか。

皆さんの疑問は解決できましたか。

コチニール色素(カルミン)や合成着色料(タール色素)は日本で使用が認められていますが、

体質や安全性への考え方によっては、注意する必要のある着色料です。

肌なのか健康なのか環境なのか思想なのか・・・

もちろん「優先順位」はわたしたち一人一人違いますので、

正しく知って、思い切りコスメを楽しんでくださいね!

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逸

最後まで読んでくれて本当にありがとう。

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逸

作曲家・ギタリスト

「親子の悩みがあっても、必ず前向きに生きていける!」

中高生の進路選択で大モメ→両親と分かり合えないことがコンプレックス。
でも音楽・ギターに出会えたおかげで、こんなに笑顔でいられます🐨🎸

ブログでは、
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