今回は、
耳コピをやろうか迷っている
耳コピを始めたけど、つまずいてしまった
という皆さんに向けて、
Youtubeの耳コピ講座やブログに頂いたコメントの中から、
- いつからできるようになった?
- スケールの知識って必要?
- 絶対音感って必要?
- 楽譜or耳コピどっち?
という耳コピの「4つの疑問」についてお答えしました!

皆さんこんにちは、
作曲家の逸(いつ)@itsu_guitaristです。
わたしは独学でギターを始め19年目になりますが、
軽音楽部・社会人バンドの経験があるので、
わたしの体験+ギター仲間へのヒアリングをもとに、
皆さんのお悩みを解決できる情報をお届けします。
ぜひこの記事を参考にして頂き、
迷いのないギターライフをエンジョイしてください!

目次から、気になる疑問にジャンプしてね。
Q.耳コピはいつからできるようになった?

A.わたしはギター5年目のとき、1ヶ月くらいでできるようになりました。
詳しく言うと、
アコースティックギターを2年やって→エレキギターを2年くらいやったとき、
軽音の部室で、
「わたし耳コピできます」と見栄を張ったところ、
「耳コピできるならバンドやろうぜ」と上級生から誘われ、
「やっべえ、ここでできないって言ったら村八分にされる・・・!」と、
死に物狂いで、1ヶ月で3曲の耳コピをしました。笑

当時、コードストローク&簡単なソロは弾ける。でも早弾きはできない。
くらいだったので、
つまりわたしの場合、
ある程度ギターを弾ける状態で耳コピを始めたら、
1曲あたり1週間ちょっとでコピーできた。
ということになります。

ま、あと命の危険もあったね。笑
ですが、
40・50代の方と社会人バンドを組んだ時に、
僕たちの頃はネットもないし、楽譜も高いから、
「ギターを始めたその日から」耳コピしていた。
という話も聞きました。
「ラジオを録音したり、レコードだったり、
何度も何度も聞き直してやるから苦労したよー」と仰ってました。


1曲に半年以上かかることもあったそう。
確かに、スマホもなければYoutubeもTikTokもないんだから、
自分の耳で聞いてやるしかない。っていうのは納得ですよね。
話をまとめると、
耳コピ自体は、初心者でもできる。
ギターの知識や経験があると、早く&正確に耳コピしやすい。
ということ。

ネットがない時代のギタリストは皆初めから耳コピだったんだから、
初心者だろうがやりたい人はやっちゃいましょう。
ただ、ギターって「奏法」と呼ばれる、
こんな音出したいならこう弾け!っていう「決まった指・腕の動かし方」をするものがあって、
そういうギターの知識があれば、
もっとスピーディに正しく耳コピできるのも事実です。

ギターを長くやるほど耳コピのスピードも上がる。
以上を踏まえて、わたしは、
「自分はこの曲が弾きたいんだ!」って決まっている方は、耳コピ。
「スムーズに耳コピできるようになりたい!」って方は、
まず楽譜・スコアがある曲で練習し、ある程度知識が増えてきたら耳コピにもトライする。

というのをおすすめします。
Q.スケールの知識って必要?

A.わたしは全く使っていません。
これはもう、
スケールを知らなくても耳コピはできる。知っていれば耳コピに役立つ。
という一言に尽きます。
というのも、
わたし自身スケールをあんまり覚えていなくて、笑
「Aマイナーペンタ弾け」と言われ、
6弦からラドレミソラドレ〜♪って、なぞって弾くことはできるんですけど、
じゃあギターの指板すべてのポジション覚えたかっていったら覚えてないし、
ギターソロ聞いて、〇〇スケールだ!っていう判別もできません。

←アドリブめっちゃ苦手。笑
でも、だからといって、
「時間かかってしょうがない!」って泣いたことは一度もありません。
基本的に、1曲耳コピに1時間かからないですし、
この動画くらいの早弾きなら、普通に耳コピできます。
▼2:34〜からのギターソロ。たぶんBPM155の16分・・・。

単音もコードストロークも問題なく耳コピできるよ。
ただ、ロックやブルースのソロはマイナーペンタで出来上がっていることがほとんど。
ともいわれ、
スケールを覚えていれば、
次に弾く音を予想できるので、耳コピを早く効率的にできるというメリットもあります。


わたし自身、スケール覚えたら、
もっと耳コピ早くなるかもだね。
つまり、スケールは必要なのか?の答えは、
スケールを覚えたら、耳コピに有効活用できるのは本当。
でもスケール知らなくても、問題なく耳コピできる。
ということになります。
Q.絶対音感って必要?

A.必要ないと思います。
理由は2つあって、
まず、
①ドレミが分かることと、ギターで弾けることは別物だからです。
曲を聞いてドレミが言えたとしても、
それをギターのどのポジションで弾くかが分からないと正しい音は出せません。

またギターって、
ピアノなんかと違って、「どこがド」かパッと分からないですよね。

つまり、音感があっても、
ギターのポジションを知らなければ、スラスラ弾けないってことです。
また、わたしは10年ピアノをやってたので、ピアノの音ならドレミが分かるんですが、
これがギターの音になると、ドなのかレなのか・・・判別つきません!
(ピロピロピロとしか聞こえない。笑)
だから、ピアノを習ってたら耳コピに便利かと言ったら、そうではないと感じます。
理由の二つ目は、
②絶対音感なくても耳コピできる人がたくさんいること。
これはもう、普通に・たくさんいます。大丈夫!
わたしが入ってた軽音部では、
ギターもベースもドラムも耳コピでコピーバンドをやることが多かったんですが、
絶対音感ある人なんていなかったですし、
ピアノ経験者も少なかったです。

それでもみんな上手に耳コピしていて、
音を合わせると、きちんと曲になり、問題なく練習&本番ができました。
これについては、何人も知ってるし実際に会っているので、
「音感なくても耳コピできる」というのは、
ぜひ、わたしを信じて頂きたいです!

大丈夫!
Q.楽譜で練習するか、耳コピか悩んでます。

A.早く曲を仕上げたい人は楽譜。ギターを上手くなりたいなら耳コピ。をおすすめします。
楽譜は、こたえが書いてある本です。
押さえるフレットもわかるし、ストロークのパターンもわかる。
もしあなたが、
◯日後に文化祭で弾きたい!とか、
最短でこの曲をマスターしたい!とか、
時間に余裕がないのなら、
楽譜っていう「こたえの本」を見て練習した方が、早く曲が完成します。

急いでいるなら楽譜だね。
一方、
この先ずっと長くギターを続けたい!
なんでもできるギタリストになりたい!と、
ギターそのものを上手くなりたいなら、耳コピは絶対あなたを裏切りません。

先ほどちょっぴり部活&社会人バンドの話をしましたが、
大学の軽音だと、
「このバンド、スコアとか売ってないけどコピーしようや」
ってことが結構ありましたし、
オリジナルでも、
「これ前のバンドでやった曲なんだけど、このバンドでもやろう。はいCD。」とか、
「次作る曲のギターソロ、この曲に似た感じで作ってみて」とか、言われたりするんですよ。
そんな時、耳コピできるとかなり有利なんです。


他ギタリストに差をつけれる!
単純に、聞く力を磨けるので「チョーキングの音程」が良くなったり、
「カッティングの微妙なグルーブ感」を出せるようになったり、
ギターが上達するのもメリットですが、
耳コピの最大の魅力は「実戦で使えるスキル」が身につくことだと思います!

たくさんの人にギターを聴いてほしいとか、
誰かとバンドを組んで演奏したいなら、
絶対必要なスキル!
話をまとめると、
一番の決め手は、
「読者の皆さんが、どんな風にギターを弾きたいか」です。
短期間でたくさんの曲を弾けるようになりたいなら、楽譜で練習。
ギターの道を極めたいなら、耳コピの練習をする。

あなたに合う方を選んでみてください。
まとめ
今回は、皆さんからYoutubeやコメントで頂いた4つの質問にお答えしました。
Q.耳コピはいつからできるようになった?
→わたしはギター歴5年目のとき、1ヶ月くらいでできるようになったが、
ギターを始めた初日からやる人も大勢いる。
Q.スケールの知識って必要?
→スケールを覚えたら、時間短縮など耳コピに有効。
でもスケール知らなくても、問題なく耳コピできる。
Q.絶対音感って必要?
→必要なし。
①ドレミが分かっても、ギターのポジション把握してなければ弾けないし、
②絶対音感なくても、耳コピできる人がたくさんいるから。
Q.楽譜で練習するか、耳コピか。
→短期間でたくさんの曲を弾けるようになりたいなら、楽譜で練習。
実践で使える力をつけたい、ギターの道を極めたいなら、耳コピの練習。
以上が今回のQ&Aですが、
じゃあ具体的にどうやって耳コピすればいいの?
というのは、こちらの記事でお伝えしています。
耳コピ初心者にも分かりやすい、
“あいみょん『マリーゴールド』のイントロ”を例に解説しているので、
ご興味がある方は、ぜひ参考にしてください!

耳コピで、
あなたが本当に弾きたい曲を、
サクサク弾こう!
コメント