【ギターTAB】×バツってどう弾くの?弾き方解説 後編

ギター

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今回は、TAB譜の「×バツ印の弾き方解説」後編。

 
 
「ピックスクラッチ」「単音カッティング」「チョップ奏法」の弾き方を解説します。
 
 
今回の内容は動画でも見られます。
同じ内容なので、好きな方で見てくださいね!
 
 

 
 
 

マスターしちゃおう!

 

 
 

ピックスクラッチ

ピックスクラッチはこんなTAB譜

 
 
 
 
このような×印は、「ピックスクラッチ」を表しています。
 
 
 
Pick ScratchやP.Sと書いてある場合もあります。
 
 
 
これは、
ピックのふちに複数の弦をにこすりつけて、
ギュイーンという音を出す奏法です。
 
 
 
かなり目立つ音なので、観客の視線を一気に集めることができますよ!
 
 
 

3つのポイント

 

始めにピックスクラッチの「ポイント」を3つ、お伝えします。
 
  1. 音量を上げて、音を歪ませる。
  2. 左手で弦をミュートする。
  3. ピックは削れる。
 

音量を上げて、音を歪ませる

 
なんと!前準備があるんです。
 
 
まずは、ギター本体の設定から。
 
 
ボリュームは、全開の10にしておきましょう。
(トーンノブも、基本的に10のままで大丈夫です)
 
 
ピックアップセレクターがある人はリア側を選択しておきましょう。(画像参照)
 
 
 
 
 
次は、アンプの設定。
クリーン(CLEAN)と歪み(DRIVEやLEAD)の選択ができる場合は、
「歪み」を選びましょう。
 
 
 
このように、CLUNCHとLEADの2種類あるときは、
「LEAD」の方が音が出しやすいですよ👇🏻
 
 
 
ピックスクラッチは、「ノイズ」を活用するので、
クリーンでは、ギュイーンという尖った音が出しにくいんです。
 
 
まずは歪ませて、やってみましょう。
 
 
歪みは、GAIN(ゲイン)のツマミで調整します。
ピックをこすりつけて「ギャッ、ギュッ」という鋭い音が出るまで、GAINを上げていきます。
 
 
 
※私は今回、ほぼMAXの10くらいで弾いています。
 
 
 
 
「エフェクターって要るの?」という疑問を耳にしたんですが、
 
 

「「「無くてもできます」」」

 
 
 
 
 
 
もし、GAINを10にしても上手く音が出ないときや、
もっと音を太くしたいときに、
+‪αで使うといいかなと思います。
 
 
例えば、distortion(ディストーション)というエフェクターが使えますよ。
 
 
ちなみに今回のYouTube動画では、エフェクターは使用していません。
 
 

左手で弦をミュートする

 
今は、ボリュームもゲインも大きくしているので、
とってもノイズが出やすい状態です。
 
 
 
試しに、弦から手を離してみると、
アンプから「サーッ」という音が聞こえるとおもいます。
 
 
これもノイズの一つ。何もしなくてもノイズが出ます。
 
 
 
もし、左手を弦から離してピックスクラッチすると👇🏻
 
 
 
不要な音まで鳴って、とんでもなくうるさい音になります!!!
 
 
そのため、
左手で全ての弦に触れて、ミュートしておきましょう。
 
 
 
左手の場所は、
右手でピックスクラッチをし終わった場所よりも、
ネック側にあればいいです!
 
 

右手よりネック側ならどこでもいいよ!

 
 
 
次のフレーズが弾きやすいポジションでミュートしましょう
 
 
 
 

ピックは削れる

 
とっても悲しいんですが、
ピックスクラッチをすると、ピックはギザギザに削れてしまいます。
 
 
 
ですが、これでいいんです。
削れて正解です。
 
 
どうせ削れるなら、
恐る恐るじゃなく、思い切って大胆にやっちゃってください!
 
 
その方が迫力のある音が出るし、
観客が見てもかっこいいパフォーマンスになるし、
 
 
何より、削れてくれるピックのためになると思います!!!
 
 
 
ここで注意なんですが、
削れたピックが、弦に引っかかってしまうことがあります。
 
 
 
頑張って数回使う人もいるかもしれませんが、
わたしはミスの原因になるので、
1回ピックスクラッチしたら……捨てます。
 
 
 

もったいない感じしますよねー。

 

 

 
実は学生の頃
ピックが削れるのが嫌で、
わざとこすりつけずに、「エアーピックスクラッチ」してました笑
 
 
 
 

弾き方解説

ピックの当て方

 
まずピックは、
主に4,5,6弦の「巻弦」にこすりつけていきます。
 
 
巻弦の凸凹を使って、音が出る仕組みになっています。
 
 
特に5.6弦をねらってやると太い音が出て、
激しい曲に合いますよ✨
 
 
ピックは手に持った時の、左縁をこすりつけます👇🏻
 
 
 
 
ピックと弦が垂直になるように、こすりつけていきます👇🏻
 
 
 
 
 
ただ応用編として、
角度をつけたまま、こすりつけると
音が変わって面白いので、いろいろ試してみてくださいね。
 
 
 
 
 

弾き始め

 
弾き始めは、
ピックアップの上あたりから、こすりつけ始めてください。
 
 
 
 
 
ブリッジの真上から弾き始めると、
音がこもってしまって、かっこいい音にならないんです。
 
 
 
 
 

力加減

 
あまり話題にならないんですが、
この力加減こそピックスクラッチのキモだと思います!
 
 
なぜなら、
力加減を間違うと、どれだけ音作りに気をつけても
かっこいい音が出ないからです。
 
 
ぜひ、力加減は覚えて帰ってください!
 
 
 
 
 
 
ピックスクラッチは、
押さえつけるように、ピックを当ててはいけません!
 
 
ピックが弦に引っかかって、素早く動かし辛いんです。
 
 
そのため、弦がピックに食い込んでいるのを意識してみてください。
 
 
 
先ほどピックが削れる、と言いましたが、
 
わたしは、
「ああ、今ピックが削れているな。」
「弦のザラザラが、ピックに食い込んで行っているな。」
 
 
と、頭でイメージでしながら、
ピックスクラッチしています。
 
 
そうすると、弱すぎず強すぎず、ちょうど良い力加減になりますよ。

 

 
 

腕の動かし方

 
ピックは、
「弦に触れると同時に」すべらせて行きましょう。
 
 
 
 
弦に尻もちをつくみたいに
ドーンとピックを当てて、一旦停止すると、
なめらかなピックスクラッチになりません!
 
 
 
そのため、
すべり込むように弾き始めることを意識してください。
 
 
 
すべり込みながらスタート&立ち止まらない
という動きを意識してみてください!
 
 

ピックスクラッチで、みんなの視線を独り占め!

 

 

 
 

単音カッティング

単音カッティングはこんなTAB譜

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
わたし、最初このTAB譜見た時驚きましたね。
 
 
単音フレーズの途中に×があるので、
「ひとつの弦でブラッシングするってこと?」と、戸惑いました💦
 
 
 
実際はそうではなく、
 
 
全弦をストロークしながら1音だけを出す、
「単音カッティング」という弾き方があるんです。
 
 
このフレーズを弾くとこのようになります。
 
 
 
単音のフレーズで聴こえますね。
 
 
ですが、1つの弦だけ弾いたわけではなく、「全弦」を弾いています。
 
 
 
 
「えっ、全弦を弾いているのに、なぜ単音のフレーズで聴こえるの?」
って不思議ですよね。
 
 
実は、これには秘密があって、
「音を出したい弦以外は、全て左手でミュート」しているんです。
 
 
だから、複数の弦を弾いても1つの音だけ聴こえるんです。
 
 
 
 
 
このTAB譜では下側に×が付いていますが、
わざわざ×印で、456弦を弾こうとしなくていいです!
 
 
 
普通のストロークのように、全ての弦を弾いてください。
 
 
 

左手でのミュート方法

 

 
 
例えば、4弦の9フレットを弾く時。
 
 
 
これは薬指で押弦するので、
「親指・人差し指・中指」で、その他の弦をミュートします!
 
 
 
 
 
1音弾くのに、なかなか忙しい状態😅
でも、このおかげで全弦弾いても、1音だけを鳴らすことができます✨
 
 
この状態のまま、全ての弦を弾きます。
 
 
 
 
 
すると、薬指で押えた音は、実音で鳴り、
他の弦はミュートのおかげで、ブラッシング音になります。
※実音…ミュートがされていない、そのままの音のこと。
 
 
 
これをすべての音で行います!
 
 
 
なんか難しそう…ですか?
 
 
 
安心してください!
「鳴らす弦以外ミュート」を意識して、ゆっくりやりましょう。
 
 
 
人差し指で押弦する場合も、「鳴らす弦以外ミュート」です。
 
 
 
 
 
わたしの場合、
親指…6弦ミュート
中指…5&6弦ミュート
人差し指…指先で5弦ミュート&指の腹から第2関節を使って123弦をミュート
しています。
 
 
人差し指をアップにしました👇🏻
 
 
 
 
 
ミュートが中途半端にならないよう、
最初は「ゆっくりのテンポ」で練習しましょう。
 
 
 
早く弾きたい気持ちは、よくわかります!
 
 
 
ですが、
「ゆっくりのテンポで弾けないものは、早いテンポではもっと弾けません」
 
 
 
ゆっくり弾くのは、上達への近道ですよ!
 
 

全弦を弾く

ピッキングについてです。
 
 
 
実音の時も、全弦を弾くし、
×印の時も、全弦を弾いてください。
※×印の時は、どこも押さえないのでブラッシング音だけ鳴ります。
 
 
そのため、
ストロークの幅は「フレーズ全体を通して変わりません」
 
 
 
 
基本的に、実音の時も×印の時も、右手の振り幅は変わりません。
 
 
 
 
「「「確かに」」」
 
 
 
 
音にニュアンスを出すために、弦を数本弾かない場合もあるんですが、
 
 
 
常にミュートしながら弾くことをマスターするために、
 
 
 
まずは、6本の弦をすべて弾いて、
単音カッティングの練習をしてみてください!
 
 
 
弦をねらって弾く
 
これは、1歩進んだポイントです。
 
 
ある程度弾けたけど、
もっとカッコいい音が出したい!というあなた。
 
 
そんなあなたは、
「弦をねらって」ストロークしてみてください。
 
 
特に、実音を出す弦を意識します。
 
 
 
例えば、このTAB譜は4弦が続くので、
「4弦をねらってストローク」してみましょう。
 
 
 
 
4弦を目がけて右手を振り下ろす、イメージです。
 
 
全弦をピッキングするんですが、
「4弦が一番目立つような音を出すぞ」と考えて弾くといいですよ。
 
 
 
こうすると、出したい音を強く弾くことができて、
キレのある音になりますよ!
 
 

メリハリつけて弾けると、むちゃカッコいいんだよなあ!

 

 
 

チョップ奏法(チョッピング)

チョップ奏法はこんなTAB譜

 

 

このように、
1つの実音にいくつも×印が連なった、
TAB譜に出会うことがあります。
 
 
 
この×印は、「チョップ奏法」を表しています。
「チョッピング」とも言います。
 
 
 
「Chop」と書いていない場合もありますが、
 
 
×印が、弦1本につき1つずつ付いていて、
×印から実音まで、カッコのような記号でひとくくりにしてあります。
 
 
 
 
「×印から実音まで」
このひとかたまりで、1音として、1度に弾きます。
 
 
こんな面白い音になりますよ👇🏻
 
 
 
 
ザザザッというブラッシング音が同時に聴こえて、
とてもインパクトがありますね。
 
 
 
市販のバンドスコアだと省略してある時もあるので、
見かける頻度は少ないかもしれません。
 
 
 
 
でも!わたし自身、
「TAB譜が、なんか音源と違うなー」と思って、
 
 
だしをチョッピングに変えたら、
見違えるようにかっこよくなったこともあります。
 
 
チョッピングは、
たった1音気をつけるだけで、プロっぽく弾けちゃう、
コスパの良い奏法だと思いますよ!
 
 

1音だけなのに、インパクトがすごいよ。

 

 
 
チョップ奏法といっても、
空手チョップをして音を出すわけではありません笑
 
 
右手の手刀部分でミュートをするよ、ということです👇🏻
 
 
 

弦に空手チョップしても、音は出ないよ涙

 

 
 

チョップ奏法の弾き方

 

 
このTAB譜の弾き方を解説します。
 
 
左手は2弦の10フレットのみを押さえています。
 
 
×印のついた弦は、右手の手刀でミュートをしながら、
6弦から2弦まで一度にピッキングします。
 
 
 
すると、ブラッシング音(ミュート状態の音)と実音が同時に鳴るので、
実音をとっても目立たせることができます。
 
 
 
 
6から3弦まではブラッシング音が鳴り、
2弦は10フレットの実音が鳴ります。
 
 
 
 

右手の動き

 
まずピックを持った状態でスタートしましょう。
 
 
 
次に、右手の手刀を弦の上に置きます。
 
 
 
 
このとき、あまりブリッジの真上に置かないようにしてください。
 
 
ブリッジよりも1センチくらい離れた場所に置きましょう。
 
 
 
 
 
最初は弦と直角になるように、手刀を置きます。
 
 
 
 
 
 
そして手刀は置いたまま、ピックを6弦の方までもってきます。
 
 
 
 
この状態で弦をピッキングしていきます。
 
 
このとき、
腕を動かすのではなく、
 
 
「手首の動き」と
「親指と人差し指の動き」で
ピッキングすることを心がけましょう。
 
 
 
※この動きは、動画の方がわかりやすいと思います。
11:19〜を見てみてください。
 

 
 
 
そのため、ピックをガチガチに握りしめると
とっても弾きにくいです!
 
 
 
ピックは、
「親指と人差し指が曲げ伸ばしできる」
力加減で持つといいですよ。
 
 
曲げ
 
 
伸ばし
 
 
 
 

左手のワンポイントアドバイス

 
右手ミュートに慣れない!というあなた。
 
 
 
そんな時は、
左の指先で隣弦のミュートをしてみましょう。
 
 
 
人差し指で2弦を押弦していますが、
同時に隣りの3弦もミュートするんです。
 
 
 
 
このように、指先を使って3弦に触れます。
 
 
右手ミュートをしてるので、音はならないハズなんですが、
実音を出す弦の隣は、ミュートしづらいので、
 
 
右手刀+左指先で、
二重のミュートをすると、
思い切ってピッキングできると思います!
 
 
 

チョッピングいろいろ

 
音を歪ませて&素早くチョッピングすると、迫力が出ます。
 
 
一番始めの音に注目👇
 
 
1弦をチョーキングして、実音で鳴らして、
2,3,4弦をチョッピングしました。
 
 
今回は5,6弦は使っていませんが、
素早くピッキングすることで、
最初のチョーキングが際立って聴こえましたね。
 
 
ギターソロの最初にやると、
「空間を切り裂く」ように聴こえるんですよ✨
※これも個人的に、めっちゃ好きな弾き方です笑
 
 
 
 
今度は、クリーン(歪みのない音)で、ゆっくりピッキングしてみましょう。
 
 
これも始めの音に注目👇
 
うーむ!哀愁漂うギターになりますね。
 
 
もったいぶって、ゆーっくりピックを動かすイメージで弾いています。
タメのある、粘っこいフレーズがつくれますよ。
 
 
いろいろスピードを変えて、試してみてください。
 
 
 
 
 
チョッピングは最初は弾きにくいかもしれません。
 
 
ですが、
段々身体に染み付いてきて、
特別意識しなくてもやってしまうようになります笑
 
 
 
少し気をつけるだけで、効果絶大なのでオススメですよ。
 
 

少しの努力で、大きな効果!

 

 
 

ギター 音楽
逸

作曲家・ギタリスト

「親子の悩みがあっても、必ず前向きに生きていける!」

中高生の進路選択で大モメ→両親と分かり合えないことがコンプレックス。
でも音楽・ギターに出会えたおかげで、こんなに笑顔でいられます🐨🎸

ブログでは、
「あなたが、あなたの人生を生きる」ためのアイデアを発信しています。

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