うちは両親と祖父母が同居していて、
妹たちが生まれるまで、
わたしは一人っ子だった期間も長かったので、
小学生くらいまでは家族が好きだったし、
大人ってすごい!と尊敬していたように思います。
こんにちは、作曲家の逸@itsu_guitaristです。
だから小学5年生のとき、
はじめて将来の夢を話したときに、
「あんな夢、どうせ忘れるよ」
という言葉を聞いて、
怒りと悲しみでいっぱいになりました。
いやな気持ちになるのに、
言い返しづらくて厄介だよね。
長年、「うちの家族はなんでこんな人間なんだろう」と情けなく思っていましたが、
最近ついに、
モヤモヤをパッと晴らしてくれる出会いがありました!
今回は、
- わたしたちのモヤモヤの理由
- 否定の言葉への対処法
が分かるよう、わたしのエピソードを共有します。
皆さんの心を少しでも軽くすることができれば、
とても嬉しいです。
ぜひ参考にしてね!
母と祖母の言葉
小5のわたしは、
ハリー・ポッターやロード・オブ・ザ・リングなど海外ファンタジー小説が大好きで、
ある暑い夏の夕方、母と2人でいるときに、
「将来は小説家になりたい」と伝えたんです。
それを聞いた母は、
やめなさい。上手くいくわけない。と怒ったような顔をしていましたが、、、
本当に問題だったのは、その日の夜です。
夕食後、お手洗いを済ませたわたしが、
リビングの扉に手を伸ばそうとしたとき、
祖母が、母に話しかけている声が聞こえてきました。
あの子はまだ子どもだから、
自分が言ってることが分かっていないのよ。
そんな夢、大人になったら忘れるよ。
本当に、腹が立ちました。
頭の血管がパンパンに膨れ上がり、
くらくらするほど腹が立ちました。
ああ、この人たちはわたしを下に見てるんだ。
わたしのこと馬鹿だと思ってるんだ。
と痛感し、
じぶんの心が、はしっこから色が変わり、
少しずつ腐っていくのを感じました。
情けないやら、
恥ずかしいやら……。
まあ・・・小説家については、
初めて書いたのがあまりにも寒くて、まったく未練はありませんが笑!
(人物名だけ変えたハリポタの劣劣劣化版みたいになった。涙)
小5のあの日。
暗い廊下に立ちつくし、
リビングの戸をにらみつけていた、
あのときの怒りはなかなか忘れられませんでした。
心が救われたきっかけ
ですが今年(2024年)の1月。
本の中で、
“そのうち気が変わるんじゃない?”
というのは「ずるい言葉」だ。
と指摘されているのを目にしたんです。
「差別」を研究する、
社会学者の先生が書いた本だよ。
筆者の森山先生は、
そのうち気が変わるんじゃない?
という言葉について、
それとなくこちらの意見を変えさせようとしているのがいやな感じ。
と真っ先におっしゃっています。
この文章を見たとき、
「そうそうそう、そうだよね!」
と思わず手をたたいてしまいました笑
よくぞ言ってくれました!
小5のあの日から、社会人になっても、
ずっと心に引っかかっていましたが、
このように筆者が断言してくださり、
そうだよね、この言葉おかしいよね。
そう思っていたのわたしだけじゃなかったんだ。
とガチガチに固くなっていた心が、
サァーっと溶けていくように感じました。
本当に救われた。
さらにこの言葉は、
わたしたちを「間接的に」誘導しようとしていて、
あとで「責任逃れ」することもできるので、よけいたちが悪い。
とも言われています。
わたし自身、母にやめなさい。と言われたときのことは、
ボンヤリ覚えているだけですが、
「そのうち忘れるよ」
という話し声を聞いたときの、
祖母の声のトーンとか、
ろう下は真っ暗で、リビングの戸のガラス窓からあかりが煌々ともれていたことは、
ありありと鮮明に覚えています。
20年以上経ってもね。
わたしの自由、と思っておく
ここでひとつ質問なのですが、
読者の皆さんは、
親や家族の言葉が、
「予言」のように思えてくることはありませんか?
世にも不吉な予言!
うちの一家は教育熱心で、
プラスわたしが長女ということもあり、
今回のテーマ以外にも、
「将来は教師か警察官になりなさい」
「将来はあなたが家を継ぐのよ」など、
夕食を食べているときも、
テレビを見ているときも、
いつもいつも言われていたので、
勝手に決めないで!と思うのと同時に、
「ほんとにそうなったらどうしよう・・・」
と不安にもなっていました。
こわぁ……。
ですが、この章の最後に、
気が変わるのも変わらないのも
わたしの自由、と思っておくことが大事
という言葉があり、
大切なことを思い出しました。
決めるのは、じぶん
22,3歳ごろまでは、ふとした瞬間に、
「親の言う通りになったらどうしよう・・・」
とゾワッと怖くなることがありました。
ですが!よく考えてみると、
「決めるのは、じぶんだ」
ということに気がついたんです。
むしろ、じぶんにしかできない。
申し込み用紙を書くのも、
会場に行くのも、
登校するのも、
仕事をするのも、
実際に行動するのは、
親ではなく「わたしたち自身」です。
はんこも自分自身で押しますね。
周りの人たちは、
批判することはできるけど、
予想をすることはできるけど、
わたしたちの手や足を、
直接動かすことはできません。
そうですよね?
結局のところ、
じぶんの行動は、じぶんだけが決められる。
その意味で、
だれかの言葉が予言になって襲ってくる・・・
ってのはありえませんし、
運命が決まってしまうこともありません。
実は、だれも手出しできないんだよね。
頭を整理して、もう惑わされない
『ずるい言葉』に出会って学んだことは、
“そのうち変わるんじゃない?”という言葉は、
相手を自分の思う正解へ
「間接的に誘導しよう」としている点がずるい
ということ。
また今後の対処法として、
意見を変えるのも変えないのも
「わたしの自由」と思っておく
ということです。
わたしはこれを知ったおかげで、
20年以上もの間、
祖母の言葉にモヤモヤしていたのが、とーっても楽になりました!
理由と対策がわかった!
やりたいことを身近な人に否定されると、
カッとなったり、
寂しさを感じることもありますが、
言葉のウラにある「相手の考え」や、
「自分自身の感情」を整理することで、
問題点は何か。
自分は何が気に入らないのか。がわかり、
心の落ち着きを取り戻せます。
頭が整理されると、心も落ち着くよ。
今回ご紹介した本には、この他にも、
ずるい言葉に「言いくるめられないための」ヒントがたくさん載っています。
筆者の森山先生は、
あいまいな言い方をせず、
「私は大きらいな考え方です」
「そんな人の言うことは聞く耳を持たなくていいよ」など、
はっきりと言葉にしてくれるので、
じぶんの感じ方・考え方に安心でき、自信がわいてきます。
いいことはいい、
わるいことはわるい。と言ってくれる。
周りの言葉に不安を感じたときは、
ぜひ一度この本を手に取ってみてはいかがでしょうか。
一緒に解決法を探していこう!
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