「親と分かり合えない」「親のトラウマ」をテーマに、
情報発信しているわたくし逸ですが、
実は、
「毒親」という言葉は、あまり好きではありません。
なぜなら、
自分の親・・・つまり自分のルーツをけなすたびに、
「わたし自身の価値も下がっていく」ような気がするからです。
![逸](https://itsu-guitar.com/wp-content/uploads/2022/03/こらあちゃん-3-2-300x300.png)
こんにちは、作曲家の逸@itsu_guitaristです。
トラウマ克服のため、
「怒るべきことは怒る」のも必要ですが、
「毒親」と言ってしまうと、
ソウルジェムが濁る・・・
わたしたちにも悪影響だと感じるので、
今回は同じように、
親子関係に悩んでいるけど、
「毒親」って言葉はなんかモヤモヤする
という方へ向けて、
心がスッキリ晴れるようなアイデアをお伝えします。
![逸](https://itsu-guitar.com/wp-content/uploads/2022/03/こらあちゃん-3-2-300x300.png)
ぜひ参考にしてね!
「毒親」という言葉のデメリット
![](https://itsu-guitar.com/wp-content/uploads/2023/08/questions-6988157_1280.jpg)
毒親って言いたくない!とはいうものの、
「たった2文字」で育った環境を言い表せて、
親子の悲しみを「スカッとする話」に昇華させた
という功績はあると思います。
![逸](https://itsu-guitar.com/wp-content/uploads/2022/03/こらあちゃん-3-2-300x300.png)
確かに便利だよね。
ただわたしは、それ以上に、
毒親という言葉は、
- 「絶望」の空気が漂っている
- 「自分にも」弾が跳ね返ってくる
という「2つのデメリット」を感じるので、
あまりこの言葉をつかいたくないんです。
①「絶望」の空気が漂っている
![](https://itsu-guitar.com/wp-content/uploads/2022/06/worried-girl-g7ac26ce22_1280-1.jpg)
先ほどの、
「たった2文字」「スカッとする」という功績は、
スポコン精神で頑張れる人であれば、
毒親と言うことで、
「この苦しみをバネに頑張る!」
と自分を励ますことができるかもしれません。
![逸](https://itsu-guitar.com/wp-content/uploads/2022/03/こらあちゃん-3-2-300x300.png)
やる気になれるなら、
有効な言葉だと思う。
が。
・・・が!!!
ネットを見ていると、
どうも、そういう「前向きな意味」でつかわれていなくて、
毒親育ちのわたしに言わせれば、そういう人間全員クソ。
とか、
親ガチャ失敗した俺は、そういうの全部信じられないわ。
とか、ただただ絶望で終わっていて、
将来性というか・・・
「今後の希望が見えない」つかい方をされる場合が多い。
とも感じます。
![](https://itsu-guitar.com/wp-content/uploads/2023/05/23-05-13-20-36-44-399_deco-2048x1152-2.jpg)
![逸](https://itsu-guitar.com/wp-content/uploads/2022/03/こらあちゃん-3-2-300x300.png)
とちゅうで道が途切れてる感じ。
この、
希望があるかないかというのが最大のポイントで、
毒親という言葉は、
「絶望・拒絶・あきらめ」というニュアンスでつかわれていて、
今後、わたしたちの「やる気や努力」を邪魔してしまうのではないか。
と感じます。
②「自分にも」弾が跳ね返ってくる
![](https://itsu-guitar.com/wp-content/uploads/2023/08/war-4499000_1280-2.jpg)
確かに、トラウマ克服のためには、
「怒るべきところは怒る」というというステップは必要です。
ですが、
他人を相手にするのとは違い、
「親」を下手にこきおろすと、
「そんな人間と血がつながっている」
という弾が跳ね返ってきて、
知らない間に、
「わたしたち自身もダメージを受ける」のではないでしょうか。
![逸](https://itsu-guitar.com/wp-content/uploads/2022/03/こらあちゃん-3-2-300x300.png)
気づいたら血だらけ・・・。
「自分にも跳ね返ってくる」
これが・・・これこそが!
わたしは何よりも許せなくて、
「毒親」と言わないのは、
優しさでも・愛でも・丁寧な言葉遣いでもなくて、
苦しんだのはわたしたちなんだから、
親を批判するときに、
「わたしたちにも害がある」のはおかしい!
と思っているんです。
「わたしたちにも害がある」のはおかしい
![](https://itsu-guitar.com/wp-content/uploads/2023/08/ネコ熱唱-2.jpg)
わたしは今でこそ、
親子関係について前向きな発信ができていますが、
進路でモメていた中高生の頃は、
親・家族の何もかもが嫌いで、
夜。
家族が廊下を歩いたり、
ドアを閉めるのが聞こえるだけで、
音が、振動が、今いる「空気そのもの」が気持ち悪くて、
眠れない、眠れない!
と泣きながら足を踏み鳴らしたこともあったし、
間違いなく苦しい時間は存在したんですが・・・
だからこそ、
「もう1秒たりとも苦しみに使いたくない」と思っています。
![逸](https://itsu-guitar.com/wp-content/uploads/2022/03/こらあちゃん-3-2-300x300.png)
エピソード話すと、
毎回ホラーになるよね。ごめんね💦
そのため、
「毒親育ち」って何?
え、なんでちょっと身分低くなってるの?
と、大きな不満があります。
![逸](https://itsu-guitar.com/wp-content/uploads/2022/03/こらあちゃん-3-2-300x300.png)
苦しみに耐えて、身分が低いなんてアリエナイ。
このように、
毒親という言葉には、
「絶望」がやる気・努力の邪魔をして、
親への批判が「自分にも」跳ね返ってきて、自己肯定感が下がる
というデメリットがあるので、
わたしはあまりつかいたくない。と思っています。
では、何と言うのか
親の「短所だ」
![](https://itsu-guitar.com/wp-content/uploads/2022/08/question-g81088c7a9_1280-2.jpg)
わたしは、
「この毒親めがあああ!←」と言いたくなった時には、
これは、親の「短所だ」
と言いかえています。
わたしは親・祖父母の、
「親は絶対正しい。大学へ行って安定した仕事につくのが一番」
という姿勢に苦しんできたので、
親は、新しいものを受け入れるのが「苦手だ」
親は、自分で調べる力がないところが「短所だ」
と言うようにしています。
![逸](https://itsu-guitar.com/wp-content/uploads/2022/03/こらあちゃん-3-2-300x300.png)
「苦手、欠点、足りない、不十分だ」
とも言うよ。
確かに、
いや、その短所のせいでずっと苦しかったんだけど?!とも思うし、
短所だから良いとは全く思いませんが、
これの最大のメリットは、
自分と親を「分けて」考えられる
ということなんです。
自分と親を「分けて」考えられる
![](https://itsu-guitar.com/wp-content/uploads/2023/08/名称未設定のデザイン-1.jpg)
自分と親を「分けて」考えることは、
これは「親の課題」で、自分の価値を下げるものではない
という安心感につながります。
![逸](https://itsu-guitar.com/wp-content/uploads/2022/03/こらあちゃん-3-2-300x300.png)
悩みを切り分けて考えられるよ。
これは別に、強がりで言っているのではなくて笑!
心理学の分野にも、課題の分離というトレーニングがあります。
これは、
「本当に悩む必要のある問題か」と、悩みを根本から見直すものです。
![逸](https://itsu-guitar.com/wp-content/uploads/2022/03/こらあちゃん-3-2-300x300.png)
「幸せのための心理学」とも呼ばれる
アドラー心理学の考え方だよ。
実はこのブログは、
「親の言葉 トラウマ」「親と分かり合えない」
と検索してたどり着いてくださる方が多く、
言われた言葉や態度が忘れられない、許せない。
というお悩みも頂きます。
ですが、
「本当に悩む必要があるか」と考えると、
親の否定的・支配的な言葉や行動は、
そもそも「親の課題」で、
わたしたちが変えるor引け目に感じる必要はないもの
なのではないでしょうか。
もちろん、
皆さんの苦しみはさまざまだと思います。
ですが少なくとも、
「わたしたちの人生」をかけて悩むものではないはずです。
![逸](https://itsu-guitar.com/wp-content/uploads/2022/03/こらあちゃん-3-2-300x300.png)
夢を叶えたい!とか、
恋人と楽しく過ごしたいとか、
もっと重要なことあるよね。
そのためわたしは、
親に憤りを感じたら、
あ、来ました短所。
違う意見を認められない性格なんだよね。
説明が苦手で、すぐヒステリック起こすよね。
これ短所だね。
と言う方が、
親の問題と自分を「分けて」考えられるし、
スパッと「頭を切り替えられる」ので、
毒親ではなく、「親の短所」と言うようにしています。
![逸](https://itsu-guitar.com/wp-content/uploads/2022/03/こらあちゃん-3-2-300x300.png)
適切な距離感とっていこう。
まとめ
今日は、親子関係に悩んでいたわたしが、
「毒親」と言いたくない理由をお話ししました。
ポイントは、
- 「毒親」は2つのデメリットがある
→「絶望」が、やる気・努力の邪魔をする
→「自分に」跳ね返って、自己肯定感が下がる
- 「親の短所」と言いかえる
→自分と親の問題を切り離して考えられる
![逸](https://itsu-guitar.com/wp-content/uploads/2022/03/こらあちゃん-3-2-300x300.png)
こんな感じ。
また、短所と言うと、
「誰にでもあるもの」と捉えることができます。
ただこれは、
短所だから大目に見てあげてよー。
という「ふんわり理論」ではなく、
毒ではなく、短所なんだから、
親の短所で、
わたしたちが不幸になったりしない。
短所ごときで、
わたしたちたちの人生は決まらない。
と考えることができ、
立ち上がる力が湧いてきます。
このように、
自分と親を「分けて」考えられて、
こちらに「ダメージがなく」、むしろ「やる気になれる」ので、
わたしは
「毒親」ではなく、「親の短所」と言う方が好きです。
![逸](https://itsu-guitar.com/wp-content/uploads/2022/03/こらあちゃん-3-2-300x300.png)
自分に合いそうだな、
と思った方は実践してみてね。
▼今回ご紹介した「課題の分離」は、
いろんな書籍で取り上げられていますが、こちらがいちばん心に残っています。
![](https://itsu-guitar.com/wp-content/plugins/pochipp/assets/img/pochipp-logo-t1.png)
実際の症例やカウンセリング方法も載っていて、
気持ちを代弁してくれるようで、ウルウルしてしまいました。
![逸](https://itsu-guitar.com/wp-content/uploads/2022/03/こらあちゃん-3-2-300x300.png)
「自分らしく生きるため」のテクニック満載!
ときどき、わたしの最大の不幸は、
「親は100%正しい」と考えていたことじゃないかと感じます。
進路をどうするか。
ここで初めて親と決裂して、
「え、親ってなんでも知ってて、間違うことないんだよね」
「一方的な物言いだけど、わたしが間違ってるんだろうか」
と自分も・親も信じられなくなった気がします。
![逸](https://itsu-guitar.com/wp-content/uploads/2022/03/こらあちゃん-3-2-300x300.png)
自分も親も。って悲しいよね。
社会人になり、
(・・・いや、もういい大人か笑!)
「完璧な人間なんていない。また完璧になる必要もない」と分かり、
親は、いろいろなことができる。
でも同じ人間。できないこともあるよ。
って子供の時に教えて欲しかったな。
尊敬って、
「間違わない」ことじゃない。互いに「理解し合える」ことだよね。
今では、こう思っています。
![逸](https://itsu-guitar.com/wp-content/uploads/2022/03/こらあちゃん-3-2-300x300.png)
これから変えていけばいいよね。
![逸](https://itsu-guitar.com/wp-content/uploads/2022/03/こらあちゃん-3-2-300x300.png)
最後まで読んでくれてありがとう!
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