高校時代のわたしは、
ただひたすらに、小さい世界の中で生きていました。
こんにちは、作曲家の逸@itsu_guitaristです。
バイト禁止の高校で、
部活動も週1。
夜遅くなるのが嫌だから塾には行かず、
(お肌のゴールデンタイムに寝たかった笑)
毎日となり町のSちゃんと自転車で通学していたので、
(文化部だと太る!と思い、片道45分かけて行ってた)
まさに、「家と学校」
この2つの世界しかありませんでした。
当時はまだガラケー時代…(震え声)
だから高校3年の夏。
父と母から、
「音楽がやりたいなんて、
そんな危険な仕事をしたら、
お父さんやお母さん助けてあげられないよ」
と言われて、非常に恐怖を感じたんです。
取り返しがつかない気がしたんだ。
ただ、あれから15年近く経ち、
経済的に自立でき、
企業で勤務し、転職し、現在フリーランス3年目になって思うのは、
親の言葉に、そこまで恐怖を感じなくて良かった。
ということです。
大丈夫!
今回は高3の自分を思い出し、
不安を取りのぞくための記事を書きましたが、
同じように、
やりたい仕事を「危険だから止めなさい」と言われた読者の皆さんにも、参考にして頂ける内容です。
皆さんのお役に立てれば幸いです!
今回は、中学生・高校生など、
「まだ社会に出て働いたことのない読者の方々」に向けて記事を書きました。
大人の読者様には、
そんなこと言われなくても分かってるよー。
と感じる表現があるかもしれませんが、ご理解頂けますでしょうか。
両親の言葉
わたしと家族が最大にモメたのは、
高校3年生。
夏の大三角…ならぬ「夏の大会議」でしたが、
▼前記事でも取り上げました。
「歌手になりたいから専門学校に行きたい」
と伝えた時、
いろんなことを親&祖父母から言われた中で、
あんた、歌手になりたいって…
芸能界ってことやろ?
そんな芸能界なんて、
悪い人にだまされたり、
犯罪に巻き込まれたらどうするの?
それに、東京みたいに遠い所行ったら、
もしあんたの身に何かあっても、
お父さんやお母さん助けてあげられないからね。
こう言われた時、
座っているのに、足もとがグラッと歪んで、
今にもすべり落ちてしまいそうになりました。
18歳で、たった一人で、
家・学校2つの世界しか知らない。
もしもの時何をすればいいのか。
っていうか、わたしには対処できないんじゃないか?
このように、
自分の力を非常に小さく感じ、怖くなったんです。
恐怖を感じなくていい理由
「危険な仕事」と言われて、
詐欺にあったら、どうしよう。
犯罪の片棒を担がされたら、どうしよう。
人間関係のトラブルがあったら、どうしよう。
当時、このような危険を思い浮かべました。
ですが、今のわたしが、
“親の言葉に恐怖する必要はなかった”と感じるのは、
社会人になってから、
「2つの衝撃的な出来事」を目の当たりにしたからです。
危険はある。けど乗り越える力だってある。
社会人3年目のゴールデンウィーク。
久しぶりに大学の友人たちと集まったときのこと。
休職中*だったAちゃんが、
「ある男性社員から嫌がらせを受けていたけど、
人事に相談をくり返して、やっと仕事に戻れるようになった」
本当に疲れた様子で、今までのことを話してれました。
*風邪や冠婚葬祭で数日休むのとは違い、
ある一定の期間会社をお休みすること。
基本的に給料は出ません。
Aちゃんは大学卒業後、
システムエンジニアとして一般企業に就職していました。
問題の男性は、
もともと同じ部署の人でしたが、
Aちゃんが交際をお断りしたことで態度が急変し、
話しかけようとすると(勤務時間内です)
ものすごい勢いで怒鳴る・あからさまに不機嫌な態度をとるなど、
とても攻撃的な人間に変わりました。
ヒドい・・・
ってか仕事に集中してくれ。涙
数カ月後、
人事異動で別部署になり一安心・・・と思いきや!
わざわざAちゃんのオフィスにやって来て、
仕事の邪魔をする、
周りの同僚に聞こえる大声で嫌味を言っていく。
(ホントに仕事してくれ…)
このようにどこへ行っても逃げられない状況で、
心も身体も限界を迎えてしまい、2ヶ月間の休職を決めました。
ベッドから起きられない、家事や食事もできないなど、
日常生活にまで支障が出たそう。
これを聞いて、
本当に長い間苦しんできたんだなと胸が痛くなったし、
大切な友達に何してくれるんだ!と怒りがわきましたが、
それと同時に、
卒業して、就職して、
“めずらしいことも危険なこともしていないのに”
こんなに怖い思いをして、傷ついて、
身体を壊してしまうことがあるのか。
と大きなショックを受けました。
高校生のわたしは、
芸能界とか都会とかは危険かもしれないけど、
フツウの会社で、大きな問題なんか起きないでしょー。
と思っていましたが、
実際は,
「どの職業でも、どの職場でも、トラブルの可能性があるもの」です。
実際そういうものなんだよね。
ですが、合わせてお伝えしたいのは、
それを乗り越える力も、わたしたちは持っている
と言うことです。
Aちゃんが悲しい経験をしたのは社会人1年目。
ついこの間まで学生。という年ですが、
上司や人事部に報告・相談をして、
当事者の話し合いをして・・・と実際に行動したのは、
親御さんではなく「彼女自身」です。
学校だと、
親御さんが担任の先生に電話する・会いに行くというのが多いかもしれませんが、
仕事のトラブルは、自分自身で対処する必要があります。
わたしは、個人情報をあつかう会社で働いていたので、
ちょっとしたミスも大きな失敗になりかねないんですが、
先方へ電話したり、
ときには会社へ謝罪に行ったりするのは、
もちろんわたし自身ですし、
勤務していた6年間、
親に何か助けてもらったことは、一度もありません。
会社に来たことさえないと思う笑!
学生時代のわたしは、
「危険な仕事をしたら助けてあげられない」という言葉を怖がっていましたが、
そもそも仕事は、親に助けてもらうものではない。
これを学生のときに理解していたかった!
と、大人になった今痛感しています。
助けてあげられないよ。と言われた高3のあの日、
わたしは、
「それでも自分でやりたいんだ」と言うべきでした。
おそらくうちの親は、
「な〜にを偉そうに。
子供のくせに、わかったような口をきくな!」
って言うと思いますが、
(ちょっと今想像して、ムカついて来たんですが笑)
たとえそう言われても、
「わたしはやりたい。」と言うべきだったし、
そう伝え続けることが、
自分の「覚悟」を伝えることにつながる。
わたしはこう感じます。
1日で解決しようとせず、
伝え「続け」よう。
どんな職業だって、何があるかわからない。
【警告】
この章では、大変ショッキングな内容をお話します。
実際にわたしの身の周りで起きたことなのでお伝えしたいのですが、
今回一番大切なことは、前章で大体お伝えできていますので、
ストレスを感じたくない方は読み飛ばしてください。
ですが読者の皆さんの中で、
将来の可能性を予測しておきたい方や、心の準備ができた方はお読みください。
2022年春。わたしが退職した翌年のことでした。
夕方、あわてた様子の妹が、
ドアを開けるなり、
「お姉ちゃんの会社で死亡事故があったらしい!」と叫びました。
背筋がヒヤッと寒くなり、急いで地元新聞社のサイトを開くと、
午前7:25分頃、〇〇〇〇(会社名)の職員が、
走行中の営業車両より転落、病院に運ばれたが、頭を強く打って死亡した。
と死亡事故が起こったのは間違いないと分かったんですが、
文章で見てもまったく信じられませんでした。
わたしが勤めていた会社は、全社員100名ほど。
バスも20分に1回しか来ないような、
決して都会ではない場所にあります。
ホントにこれくらい閑静な場所にあります・・・似てる・・・。
そんなどこにでもある会社で、
ともに働いて・しゃべって・一緒にご飯に行ったこともある方が、
こんなにも一瞬でいなくなってしまうのだろうか?
これが現実だとは、到底信じられませんでした。
そして亡くなった方はもちろん、
その時車両を運転していた方も知っています。
知っている・・・というより、
一番お世話になった方でした。
とても誠実で
鈍臭いわたしにも良くしてくださいました。
事故に事件性はありませんでしたが、
きっと今までの日常が一変してしまったのではないかと思います。
事故の危険はどの職業にもある。
これはわたしが高校生の時にも考えていましたが、
心のどこかで、
「でも、危険の確率が低い職業はあるでしょ〜」
と思っていました。
ですが、
小さい会社だって、田舎だって、
取り返しのつかない事故が起こる。
これを目の当たりにして、
納得できる仕事をしていて事故が起こっても、
非常に後悔するのに、
誰かが勧めるから・安全そうだからと、
「納得できない仕事」を選んで、
もし加害者・被害者になった場合、どう感じるだろう。
わたしは受けとめることができるだろうか。
と高校時代、
もっと深く真剣に考える必要があったと感じています。
まとめ
今回お伝えしたいトピックは、以下の2つ。
①そもそも仕事は、親に助けてもらうものではない。
職業は関係ありません。
自分がやりたい仕事も、誰かに言われるがまま決めた仕事も、
トラブルに対処するのは「わたしたち自身」です。
ですがわたしたちは、それを乗り越える力も持っています。
社会人1年目2年目なんて、
上手くいくことより、失敗・トラブルの方が多いですが、
みんなそうです。絶対なんとかなります!
はじめは時間がかかるかもしれませんが、
社会人歴10年以上のわたしもまだまだトラブルだらけです。涙
一緒に解決していきましょう。
②どんな職業だって、何があるかわからない。
小さい会社だって、田舎だって、
取り返しのつかない事故は起こります。
納得できない仕事、安全そうだからと選んだ仕事で、
もし事故に巻き込まれたとき、
「わたしはどう感じるだろう」
と言うことを、一度考えて頂きたいです。
↓以下あとがきだよ。
今回、高校時代の自分に思いを馳せて書いたんですが、
当時も今もずっと思っているのが、
「体験していないことは、ぜんぜんうまく想像できない」
ということです。
進路・夢について話すことは、
「まだ起きていない未来」について話すことです。
とりとめがなく、想像してもしつくせないし、
当時も、
「こんなこと起きたらどうするの。あんなこと起きたらって・・・
今から考えたってキリがないじゃない!」
とモヤモヤしていました。
結局、想像したことと全然違うことが
起きたりするんだよね笑
実際、予言者でもないし、
全ての危険を100%想像することはできないんですが、
今回、わたしのエピソードをお話しすることで、
フワッとした未来のことが、
少しでも具体的に感じてもらえたら幸いです。
最後まで読んでくれてありがとう!
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