「親と話すと疲れる」
「反対ばかりされて苦しい」
とお悩みのあなた。
こんにちは、作曲家の逸@itsu_guitaristです。
親と考えが合わないと、つらいですよね。
他の誰に否定されるより悲しいし、
怒りだって湧いてくるのではないでしょうか。
わたし自身、
高3の進路選択で大モメしてから、
ずっと「うちの親はおかしい。間違っている。」と思って生きてきました。
15年くらい反抗期だった気がする笑
・・・ですが今は、
別に毎日「憎い憎い憎い!!!」と思っているわけではなく、
(化物語の神原駿河を思い出す。笑)
「まあ、そんなに落ち込まなくてもいいよね。」
くらいに心が緩んでいます。
納得して受け入れられるようになったよ。
今回は、
ずっと親のことでモヤモヤしていたわたしの経験をお話ししながら、
そんなわたしを救ってくれた考え方をお伝えします。
ぜひこの記事を参考にして頂き、
あなたが、あなたらしくいられる毎日を過ごしてくださいね。
ずっと「うちの親は間違っている」と思って生きてきた
わたしは高3の進路選択で親と意見がぶつかり、
そこからずっと親子関係に影を感じてきました。
具体的には、
音楽の専門学校へ行きたいわたしと、
大学へ進学して欲しい親とで意見が違ったんですが、
「そんなことさせるために育てたんじゃない」と
言われた時に、
「ああ。この人たちは子供を道具だと思っているんだな」
と、目の前が真っ暗になりました。
それからもことあるごとに意見が衝突し、
大学に行ってからも、
就職して社会人になってからも、深い心の会話はできず、
将来の話はタブー。という関係になっていました。
まさに冷戦状態。って感じだったよ。
社会人になっても「親が間違っている証拠」を探していた
親から言われた言葉の中で、
特に、
- 大学に行けば安心
- 安定した職業につくのが正しい
この2つについて、わたしはずっと不満タラタラでした。
大学に行ってからも、
わたしは就職活動になかなか苦戦して、
早い人は5ヶ月くらいで終わるところを、14ヶ月・・・約3倍かかってしまったので、
「そら見ろ。大学に入ったって何も変わらんわ。」
と思っていましたし、
社会人になってからも、
6年間会社勤めをして辞めたので、
「何が安定だ。安定は幸せではない。」
と思っていました。
※皆さん親切な方ばかりで良い職場でした。新しい仕事がしたいという理由で退職しています。
・・・うーん、なかなか暗い話だね。笑
ただ、読者の皆さんの中にも、
何かミスをした時に、親の言葉が思い浮かぶ。
新しいことを始めようとしても、やる気を無くしてしまう。
というような、
「忘れられない言葉」「受け入れられない考え方」がある
という方もいるのではないでしょうか。
わたしが変われたきっかけ
わたしがモヤモヤから脱却できたのは、
「価値観」という言葉に出会ったから
です。
もちろん1日で解決できたわけではなく、
本を読んだり、
いろんな職業の方と話したりする中で、
徐々に確信に変わっていったんですが、
一番影響を受けたのは、『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方』でした。
転職を考えていた時期に手に取ったんですが、
自分が何をしたいかはっきり分かって、
仕事だけじゃなく、普段の生活のモヤモヤも激減しました。
約5ヶ月の間、
毎日、毎日読んでたよ。
ただ、
「価値観ってよく聞く言葉ではあるけど、
それが親子問題にどう関わってくるの?」
と感じる方も多いと思います。
単純に意味を調べると、
価値観=物事の価値についての個人または世代・社会の考え方
とあるんですが(なんか難しい笑)
わたしは、
- 自分にとっての「基準」
- 生まれた「環境」や、今までの「人間関係」
と深く関わっているところがポイントだと感じます。
自分にとっての「基準」
価値観という言葉には、
- 「何が」正しいことなのか
- 「どういう状態」が幸せなのか
という自分にとっての基準という要素が含まれていると感じます。
価値観って、
〇〇が合う人〜、〇〇のズレ〜とか、
主に「恋愛」で使われるような気がしますが、
実はそれだけではなく、
「わたしたちの行動全て」に深く関わっています。
身近なところで「お買い物」ひとつとっても、
安ければ安いほど良い。という人もいれば、
みんなが知っているブランドを持つことが大事。という人もいる。
健康志向の方もいるし、
その中でもオーガニックを選んでいるという人もいます。
これって、どれも「価値観に基づいた行動」ではないでしょうか。
ですが、誰にとっても何に対しても100%正しい選択は無く、
一人ひとりが自分の中の正解に従って、買うものを決めています。
激安が正しい。健康志向が正しい。ということではなくて、
その人にとってそれが正解の行動なんだと感じます。
誰かの買い物を理解できないのは、
価値観が違うからだね。
同じように、
言葉の使い方・人生観も、その人にとっての基準と大きく関わっています。
言葉だったら、
相手の話に「肯定から始める人」もいれば、「否定から始める人」もいます。
肯定された方が嬉しいし、
人間関係もうまくいく気がしますが、
否定から入る人も、
慎重になれる・騙されるリスクを減らせるというメリットはあるんです。
また、わたしと親の話のような人生観について言えば、
安定が一番という人もいれば、
どんどん新しいことをやりたいという人もいます。
つまりこの「安定と変化」だって、
例えば以下のように、
【安定】
メリット・・・不安や焦りの少ない生活が送れる
デメリット・・・成長性は大きくない
【変化】
メリット・・・売上や成果を、限界なく大きくできる
デメリット・・・好調・不調の浮き沈みが激しい
どちらもデメリット・メリットがありますよね。
どちらが幸せとは決まってないよ。
このように、間違ってる・間違っていないではなく、
親の言葉は「親にとっての正解」という価値観にもとづいている
と理解したことで、
今では、「間違ったことを言われた」というよりは、
親の言葉が「わたしには合わなかった」のだと思うようになりました。
生まれた「環境」や、今までの「人間関係」
また、
価値観という言葉に触れ始めて、
わたしと両親は、
生まれた環境も育ってきた時代も違う。ということを改めて認識しました。
「いや親なんだし、環境や時代が違うのは当たり前でしょ?」
と思われるかもしれませんが、
これが・・・、
以前のわたしは、親=家族=味方という考えから、
親とわたしは同じ意見じゃなきゃダメだ!という気持ちに縛られていて、
「意見が同じじゃない親=敵」
というように、親の言葉すべてにイライラしていました。
ですが、
価値観は生まれ育った環境が大きく関わってくる。と知って、
親の人生にも目を向けるようになりました。
読者の皆さんも、
親御さんの生い立ちとか、今までの人間関係とか、
そんなの考えたこともないという方が多いのではないでしょうか。
イメージしにくいけど、
親も子供の時・若い時があったんだよね。
わたしの場合でお話しすると、
- 母親は実家が衣料店(自営業)
→「安定した生活」に憧れがあったことも納得できる。
- 父親は公務員
→「安定が一番」だと思っていても不思議ではないな。
このように、親の言葉の背景を考えることができました。
ただ、
わたしは新しい仕事がしたくて会社を辞めるくらいなので、
「変化」の方が幸せなんです。
つまり、
両親の幸せの価値観は「安定」
わたしの幸せの価値観は「変化」といえます。
・・・いやこりゃ揉めますね。
真逆の考え方だもの笑!
バチバチになってもしょうがないね。
こうやって言語化できたことで納得がいきましたし、
なんならそれを超えて、ちょっと可笑しく思えてきました。
価値観が違うと気づいて、何が良かったのか
きっぱり言います。
親の言葉でイライラすることがなくなりました。
正確に言うと、
一瞬、なんでそんなこと言うの?ってイラッとはするんですが、
「でも、今までこの価値観を大切に生きてきたんだから、両親にとってはこれが正解なのよね」
と、すべてに同意はできないけれど、頭で納得できるようになりました。
イライラのエネルギーを変換できるようになったよ。
そして!
認めるのに本っっっっっ当に、勇気がいったんですが!!!(息切れ)
わたしはもしかしたら、
親が間違っている証拠を、自分から作り出してきたんじゃないか
とも感じました。
大学に行っておけば安心。安定した職業が一番。
という親の言葉を憎しみすぎて、
「ほら、あなたたちの言ったことは間違ってたでしょ。」
と言いたいがために行動していた部分もあるんじゃないか。
と思い始めました。
そうだとしたら、
結構時間を無駄にしてるね汗
正直、今でもこう考えると胃がむかむか拒否反応を示すんですけど、笑
大学時代も熱心な学生ではなかったですし、
会社員時代も全身全霊だったか?と問われたら、目を見て話せなくなります。
心の整理がついた今、冷静になって振り返ると、
確かにわたし自身、
親の言葉と反対へ。反対へ。と行こうとしていた面もあったと感じています。
今後について
ここまでをまとめると、
- わたしたちの行動は、すべて「価値観」にもとづいている。
- 一人ひとり、正解・幸せの「基準」が違う。
- 価値観は、生まれ育った「環境」や「人間関係」に左右される。
このようになります。
考え方合わないなー!ってイラッとした時、
「親の価値観ではこれが正解なんだろうな」
と1歩引いて考える習慣をつけて頂くことで、
心が落ち着くのが早くなるはずです。
わたしはイライラが、
「イラ」くらいになったよ。笑
ですがもう一つ、
わたしが皆さんにお伝えしたいのは、
何かを選ぶ・辞める・決断する時に、
「あなたが幸せだと思う方を選んで頂きたい」
ということです。
「新しく何かを始める・挑戦する」
という時に親と考えが合わないと、
自分の倍は生きてるしな。
親の予言通りになったらどうしよう。
と不安になるかもしれませんが、
あなたと親の「価値観が違う」事柄について、
親の言った通りにしても、
「あなたが」幸せと感じる可能性は低いんじゃないかな。
と思うんです。
もちろん、
自分の思った通りにしても失敗するかもしれませんが、
親御さんの思う「幸せ」と、
あなたの思う「幸せ」は同じものとは限らない。
というのも、心の端に置いておいて頂きたいです。
※もし「価値観と言われてもピンと来ない」という方は、
上で少し触れたこの本を読んでみてくださいね。
「成長」が大事、「自由」が大事。
というように自分の大事にしたいことがわかるよ。
親の価値観が古い。改めて欲しいという方へ
ここで、
「確かに親の生きてきた環境もあるだろうけど、今は令和。
この時代ではそんな価値観は通用しない。改めてほしい」
と思われた方がいらっしゃるかもしれません。
確かに、
極端な言い方・冷たい言い方をされた方は、
そう思うお気持ちもわかるような気がします。
わたし自身、
価値観という言葉に出会って、一瞬でモヤモヤがなくなったわけではなく、
この記事を書くまでに数年かかっています。
一瞬で、はい解決。
とはならないよね。
ただ。
親御さんがここまで生きてこられて、
その価値観を、1年・2年でどうにかするのはなかなか難しいことだとも思います。
生きてきた環境によって価値観が作られるのなら、
価値観を変えるのにも同じだけの時間がかかるかもしれません。
またわたし自身、
「親と自分、考え方が違うから揉めるんだ!」
と思っていたんですが、
おそらく重要なのはそこではなく、
「わたしの意見はこうだから!」
って思っていること100%言って、
その「100%全てを認めてもらおう」としていたこと
が元凶だったのではないかと思っています。
「100%」は無理な気がするよね。
やはり、価値観の違いを理解するには時間がかかります。
そのため、
親御さんにお金を支払ってもらう。
同意書にサインしてもらう。
という大きなことがない限り、
一度に100%本当のことを言うのではなく、
少しずつ時間をかけて、
(1回につき5%くらい。いや、ほんとに。)
自分の考えを伝えて頂くのが良いのではないかなと感じます。
その方が、
お互いカッとなりにくいよ。
まとめ
今回は、
親子だって「価値観が違えば」理解し合えないこともある。
イラッとした時は、
「親にとっては正解なんだよね」と1歩引いて受け止め、
皆さんの人生の節目では、
「 “ご自分にとって” 幸せ」だと感じる方を選んで頂きたい。
ということをお伝えしました。
親子関係を、
誰かと比べて不安になることがあるかもしれませんが、
こちらの記事でもお伝えしたように、
TVやSNSでは元気な話題が取り上げられやすいし、
目に見える誰かの家庭と比べなくて良いのではないかと思います。
「親と考え方が合わない」って、
字面だけ見たら怖いんですが、、、汗
生まれた環境も時代も違うことを考えると、
そんなにネガティブになることではないですよ。
今回の記事で、
少しでもあなたの心を軽くすることができたのなら嬉しいです。
最後まで読んでくれて本当にありがとう!
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